2014夏期講習受講レポート


8月2日(土)3日(日)の2日間、国立音大の夏期講習

「音楽療法」を受講。

初めて足を踏み入れた音大。

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私が行ってた教育大学のそれとは比べ物にならない講堂や

リハーサル室で様々なセッションを体験。

満足度の高い2日間だった。

  

とにかく四半世紀前は日本で音楽を専攻しても

音楽療法なる科目にはお目にかからなかったわけで、

今の音大でどんなふうに学ぶのか、音楽療法の最前線って

どんなの?という興味本位で受講に至ったわけだが、、、

 

まず、印象的だったのは、講師陣が、音楽畑オンリーではないこと。

現代という社会を表していると思う。

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音楽療養士はもとより、精神科医、医学博士、舞踏家、、、

これらの講師人による講義や演奏、ワークショップは、

音楽と社会との関わりについて考える良いきっかけに!

 

簡単に、刺激を受けたポイントを3大トピック的に。

 

 modern minimal glyphs音楽は、日常の恐れや不安を疑似体験により吸収してくれる。

トランスパーソナルという意識状態に近づけることも出来得る。

音楽には、気分転導、誘導、発散、高揚・浄化、励まし・慰めなどの

作用があるが、高層心理学(深層心理に対して、より高い状態を見つめる)

に通じるものがあるという、精神医学と音楽の興味深いお話。

 

modern minimal glyphsニュートラルな身体

こちらはワークショップ。講師は舞踏研究の第一人者を師匠に持ち、

N.Yへダンス留学。国内外で身体ワークショップを行っている舞踏研究家。

90分、裸足になって、ゴロゴロ寝返りを打ったり、人と触れ合ったり、

目を閉じて歩いたり、、、

こんなにじ~っくりじ~っくり、自分の身体感覚と向き合うのは初体験。

音あり・なしで、意識の向け方が変わったり、大変発見が多かった!

終わった後、身体が軽くなっていた。これがニュートラルな状態なのだそう。

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自分のやってるワークショップの導入にも取り入れてみたい。

 

modern minimal glyphs人を変えるのではなく、コンテクストに働きかける

これは、福祉国家ノルウェーのB.スティーゲ氏の文化中心音楽療法

(この翻訳本は見たけれど、めっちゃ難しそう)のキーワード。

現代音楽療法の第5の潮流と言われているそう。

このコンテクストは、関係性や状況と訳す。

 

私という個人を見たときに、

普遍的(ユニヴァーサル)・・・人類系統発生の中での進化機能

局地的(ローカル)・・・属してきた集団、文化史、コミュニティなど

個人的(パーソナル)・・・バイオグラフ、個人的体験など

 

この3つのコンテクストがある。

 

個人を変える以上に、それを取り巻く環境を変えていって

個人が幸せになっていくという取り組み事例が紹介された。

これは、音楽療法に限らず、コミュニティや集団を考える際にも

なるほど!と思える点。

 

 

フォーマルな音楽療法は、福祉施設や精神疾患、障害者に対して

行われるわけで、私自身はあくまでもカジュアルな音楽療法しか

やっていないのだが、、、、

 

現代社会において、やれること、やるべきこと、やってみたいこと

はざくざくあることが確認できた2日間。

 

加えて、音楽史、音楽理論、日本の文化、文化人類学的なこと、

精神衛生学的なこと、植物・自然療法、、、、、

もともと興味のある分野が大いに関係しているわけで、

これらをもっと体系立てて学んでみたい~と思った次第。

 

あと、美談として語られがちな、震災復興の場での取り組みについても

東北音楽療法推進の第一人者からの貴重なお話を聴くこともできた。

 

いずれにしても、どの取り組みもなが~い歴史、紆余曲折、苦労がある

ことを改めて認識。

 

一つずつ、コツコツと、できることから

気長に取り組んで行きたいと思います!